固定資産税路線価より安く指値が通った理由
年末から埼玉県築20代戸建に指値をいれていましたが、ようやく通りました。20%引きで固定資産税路線価未満になりました。なかなかいい条件で指値が通りました。
埼玉県の中心である大宮駅の近くの駅から徒歩10分以内ですから、わたしの保有物件のなかでは非常に立地が良いです。ですので固定資産税路線も高かったです。
そのかわり建物に難ありですので、リフォームコストが高くつきそうです。3階建てで1階部分がRCの駐車場とトイレと浴室と居室、2階・3階が木造でLDKと居室という間取りです。
1階のどこかで水漏れを起こしており、1階の木部が腐食して床が抜けています。水がRCのコンクリートの上に溜まっています。リフォーム業者に現地を見てもらい、リフォーム費を見積もってもらいましたが、鉄筋まで水が入り込んでいるかは分かりません。鉄筋まで水が入り込んでいると鉄筋が錆びて膨張し、将来コンクリートが爆裂する可能性があります。
それくらい難がありましたので、やや高額なリフォーム費を考慮して大きく指値をしました。物件購入費だけでなく、リフォーム費用も融資の内諾が取れていました。資金繰り的には大丈夫ですが、貸せるまでに時間がかかりそうです。満点の物件ではないが、再生物件として十分なポテンシャルがあると判断しました。
思わぬところから横槍がでてきました
しかし、買えませんでした・・・ 指値の買い付けが通ったにもかかわらずです。仲介不動産屋さんが困ったように理由を教えてくれました。
それは
「親戚が反対している」
「そんな安値で売るのはいかがなものか」
という反対意見が出たそうです。
こちらからしてみれば、その親戚に対しては「あなたは関係ないでしょ!」と言いたいですし、売主に対しては「あなたが決めるんでしょ!」と言いたいです。しかも、その親戚は西日本に住んでいるのです。はたして埼玉県の物件のことなんかわかるんだろうか?
土地建物というものは、高額な資産なので横槍が入ることがあります。それだけでなく、愛着とか地縁とか血縁とか、数字で測ることができないもので、売買価格が左右されることがあります。
それは、今回のようにマイナスに働くこともあれば、逆にプラスに働くこともあります。遠方に引っ越して愛着がなくなれば、売主さんのように安値でも売る気になります。でも今回は血縁が邪魔しました。
仲介業者にしても、リフォーム業者にしても、時間を費やしたにもかかわらず、この結果では浮ばれません。売主に振り回されてしまいました。
縁がなかったものとして諦めます。