2020年の確定申告書を作っています。
区分マンションの売却益があるので過去最高の所得税を払うことになりそう。
売却した時から分かっていたものの具体的な金額を見ると何とも言い表せない気持ちです。
不動産投資で法人を作ってみたものの、今ひとつ得なのかどうか釈然としません。
サラリーマンの兼業で不動産所得を得て、最終的に課税所得900万円を超えると、超えた部分は所得税・住民税が43%です。
不動産所得は290万円を超えれば個人事業税が5%、合計48%になります。
社会保険料はサラリーマンのほうで払うので、不動産所得にはかからない。
いっぽう、法人で法人で稼いだ利益は法人のもの。社長個人の自由にはなりません。
社長が個人的に自由に使うためには、役員報酬として社長に利益を移すことになります。
そうなると社会保険料がかかります。
社会保険料の料率って結構高いんですよね。
本人負担と会社負担を合計するとざっと30%。
所得税・住民税が仮に20%だとすると合計50%。個人の負担と変わらないような気がする。
会社負担の社会保険料は法人の損金になるので節税効果がありますし、厚生年金保険料は将来年金として自分に戻ってくるものではありますが。。。
なかなか個人と法人を比較するのは難しい。
法人で稼いだ利益を個人に戻すのはほどほどにして、法人として使うのが良いことになります。
例えば、、、
・事業にともなう様々な体験をする。例えば海外事業をすれば海外に行って貴重な経験を積める ・・・そんな気がありません
・交際費で貴重な経験を積める ・・・ほとんど交際しません
・社宅を買って住む ・・・もう持家があります
・法人ごと子供に相続する ・・・美田は無借金アパート1棟あれば十分。そもそも遠い話でイメージ湧かないや
・事業拡大
うーむ、事業拡大しか思いつかない。
サラリーマンリタイア後に社会保険料をコントロールする装置としては優れていると思います。
サラリーマンをリタイアすると個人の不動産所得に社会保険料がかかりますが、法人経営と個人の不動産投資を組み合わせればサラリーマン時代と同様に個人の不動産所得に社会保険料はかからない。法人の役員報酬のみに社会保険料がかかる。これはメリットかな。
もちろん将来受け取る厚生年金保険が減りますが、それより今投資するキャッシュが欲しい。
退職金として利益を法人から個人に戻すのであれば税負担・社会保険料負担が小さくなります。ただとんでもなく時間がかかる。
結局、法人化は個人的な損得の話ではなくて、事業者として生きていきたいかどうかなんだと思う。
あとはどこまで規模を拡大したいか次第かな。
そんなことを考えています。