「下流社会」の著者、三浦展さんの新刊です。
共働きの増加で、都心に近いところに住む傾向が強まっているので、都心までの通勤時間が長いところは、ゴーストタウンになりつつある、というような内容です。
都心までの通勤時間が長い例が、田園都市線沿線や、○○ニュータウン。
一方、都心に近くて、人気なのが、都心3区、城南4区。
なんだか中途半端な場所に物件を買うのが怖くなってしまいますが、大事なのは需給です。中途半端な場所でも、供給より需要が多ければ賃貸可能です。そうはいっても、人口が減ってしまうと、出口戦略が難しくなるので、やはり人口減少のないエリアが良いです。
本書は首都圏について論じており、北関東などの地方の記述はありません。かえって、北関東まで行ってしまえば、首都圏の影響を受けない気がします。
さいたま市の記述が多かったのが印象的でした。さいたま市は、さいたま市で勤務したいと思っている人が比較的多く、職場が増えれば、発展の可能性が高いとのこと。浦和、大宮あたりを指していると思います。
私も、東京に通勤している埼玉都民ですが、できればさいたま市で働きたいです。さいたま市に賃貸物件を持っていますので、すでに、さいたま市で働いているとも言えますけどね(笑)
また、さいたま市民はブランドより実質的なものを求める人が多いとか。これも同感です。地味ですけど山手線の東側にも西側にもアクセスしやすいです。東京、神奈川よりも人口密度が低くて過ごしやすいです。そのかわり商業施設も少なめです。
そんなさいたま市の物件を買いたいですが、なかなか利回り的に厳しいのですよね。