入居者さんから外壁塗装の要望が来た
ある日、築38年戸建の入居者さんからSMSメッセージがきました。
「外壁塗装をする予定はありますか?」
な、な、な、そんなことあるわけない。
入居中の物件を塗装してもメリットない。せいぜい雨漏りを予防できるかも、くらい。
とはいえ頭ごなしに拒否するのもなんなので「外壁塗装の予定はないです。ご希望でしたら家賃が増額になりますがご相談可能です」と返答した。
数日後、入居者さんから「家賃増額でも良いです。見積もりさせてください。」と返事あり。
そうなんです。この入居者さんは塗装屋さん。
塗装屋の目から見ると、今の外壁の劣化度合いが耐えられないようです。
単に仕事が欲しいだけ? とも思いましたが、家賃増額と引き換えなら渡に船。
自分が住む家ですから、手を抜きにくいと想像。
建物は古いけど幸い立地は悪くないのでまだまだ保有するつもりでしたから、外壁塗装して延命することはありがたい。
さっそくカフェで顔合わせ。
電話では何度かやりとりしたことがありますが、このときが初対面。
雰囲気が良い方だったので、見積もりをお願いしました。
思ったより安くない・・・
外壁の塗装劣化もありますが、それより外壁クラックや雨戸の劣化が酷いらしい。たしかに現地を見たらそうです。そのあたりの補修を含めての見積もりが出てきました。
個人事業主らしく、手書きの見積もり。
うむむ、思ったより高い。。。
ネットで調べた相場よりはずっと安いですが、個人事業主だからもっと安いのかと思ってた。期待が高すぎたようだ。
それでも劣化箇所の補修を含めてですから、やっぱり割安に感じた。
古い建物は塗装だけではダメなのです。外壁の劣化の補修箇所が多い。
そうはいってもなかなかの金額。家賃増額で回収するのが大変そうだ。
そこで屋根の塗装については「ありもの」の塗料を使ってもらうことにして、金額を下げていただきました。
その見積もりで合意。
塗装費と家賃増額と2年以内の退去は違約金家賃1ヶ月の条件を合意して、合意書を作成しました。
合意書は自作。
この合意書を賃貸仲介会社に送って、保証会社の家賃保証額を増額してもらいました。
もちろん、保証料も追加になります。これは入居者さんが負担。
塗装工事
塗装中と塗装後の2回、物件を見にいきました。
工事の現場をみるのはいつになってもワクワクします。
さすが本職!
しっかり作業してくださったのが素人目線ながらに見て取れる。
劣化した木製の雨戸を修理してくれたり、破損したモルタルを塗り直してくれたり、至れり尽くせり。
ありがたいことです。
あとは何年住んでもらえるのか。
入居者さんは長く住みたい、と言っていましたので、それが実現することを祈っております。
今回の収穫は外壁塗装屋さんとお知り合いになれたこと。
同じエリアに外壁がまずそうな物件をいくつか持っていますので、今後もおつきあいできればと思います。